トイレの悩みの辛さを知っているアルマジロウです。
この悩みについては、他人に相談しにくいということもあり自分ひとりで抱えがちです。
長年苦しんだ経験者としての克服方法をまとめましたので、少しでも悩みが軽くなれば幸いです。
頻尿恐怖の症状(自分自身の場合)
頻尿恐怖については長い期間苦しんできました。
解決を試みてなにかを参考にしようとしても、この症状については体験談が少ないのが現状です。
この記事を読んでいる方も、解決策が見つからなくて途方に暮れていることと思います。
まず僕自身の症状のはじまりについてです。
頻尿恐怖の始まりについては16歳の頃でした。
それほど偏差値の高い高校ではなかったので、休み時間にトイレに行くとヤンキーが必ず4人、5人いてタバコを吸いながらタムロしていました。
用を足しに行くと絡まれることが多かったのですが、気持ちのいい絡みではありませんでした。
そして日をを追うごとに
トイレに行くこと=ヤンキーに絡まれる
というヘンな図式が生まれました。
それと同時に、トイレに行きたくなったらどうしようとよく心配するようになりました。
膀胱に意識が行くと、尿意を感じるようになります。
そして、自分の場合は冷え性も重なって多尿にもなっていました。
しまいには50分授業が終わるごとに、トイレに駆け込むようになりました。
かといって全く出ないわけではなく、体感として毎回250mlぐらいは出ていたと思います。
限りなく透明に近いですが、どこからこの水分出てるんだという量です。
そんなに水分は摂っていないはずなのに・・・。
ひどいときには10分の休み時間になったらトイレに行き、10分後にまたトイレに行き授業を受けるという自分でも情けなくなるほど事態は悪化していました。
後から知ったことなのですが、精神的なストレスによる自律神経失調症によるによる頻尿でも多尿になるようです。
心理的な緊張が強いときに脳の中の脳下垂体後葉の働きに影響し、そこから分泌促進されるはずの抗利尿ホルモン(バソプレッシン)の分泌が抑制されてしまい、過剰に利尿が促進が促されてしまうそうです。
頻尿恐怖に関しては2年ほど続きましたが、高校3年生になる頃にはヤンキーと出会うこともなく、少しずつ状況は良くなっていきました。
まだ「若さ」もあって膀胱も柔軟だったんだろうなとは思います。
高校を卒業してから26歳頃までは、トイレが近いほうではありましたが、1回用を足すと完全に尿意はなくなりました。
また、排尿すれば膀胱は空になり1時間はなにがあっても大丈夫だ!
という当たり前の認識がありました。
それが後押しになり旅行などの長距離移動、好きな美容院も少しトイレのことが脳をかすめる程度で、さほど気にならずに行くことができていました。
しかし、26歳頃から無駄なことを考える時間が増え2ちゃんねる等での5分や10分の頻尿に困ってるという体験談との出会い等による余計な悪い情報に触れたり、マイナス思考を繰り返すようになっていく時期がありました。
そういった経緯から膀胱に意識が行くようになり、排尿後も常に残尿感を感じるようになりました。
この背景には、精神面のほかに、射精による前立腺の負担や前立腺炎もあったと思います。
26歳ぐらいに症状が再発してしまったのです。
そこからの生活は不自由極まりないものでした。
- 移動する際に、トイレに行きたいのに行けないという状況が増えることによるイライラの増加
- 美容院は基本10分カットで済ます
- カラーやパーマをかけるときは朝から最低量の水分摂取にし、精神安定剤を飲み、パッド持参して施術中は無駄に焦燥感を感じながら気が気でない感情の支配するなかでの施術
- 残尿感の不快感、頻尿から旅行等の遠出はできない
- 友人との遊びやデートする際、必要以上に気にかけストレスが溜まる
- 仕事を探す際には「トイレに自由に行ける職場」という制限がかかる
- 送ってもらったりする際の車内では常に神経を使う
等です。
これもひどいときには夢にまで出てきたり、漏れるような感覚になったりしていました。
いまは5年間の試行錯誤のうえ、ある程度安定してきています。
頻尿恐怖への対応策
まず基本的なことですが、自律神経を可能な限り整え、カフェインは控えることです。
カフェインはいい意味でも悪い意味でも自律神経の働きに影響を与えますが、頻尿恐怖の症状については悪い影響のほうが大きいです。
カフェインには利尿作用があり、リラックス効果とは真逆の交感神経を優位にさせます。
これでは焦燥感や不安感を加速させ、よりトイレについての恐怖感が増します。
恐怖の思考は自分でコントロールできない部分がありますが、これは自律神経を整えカフェインを摂らないことで可能な限り発生を減らします。
自律神経の整え方については、別記事で詳しく書きます。
水分を減らしても多尿になってしまうケースには、経験上漢方の服用が一番効果がありました。わたしが、服用したのは「清心蓮子飲」というものです。
市販のものでは、「ユリナール」にあたります。
また抗菌作用のあるクランベリー
男性の方は前立腺への効果が期待できるノコギリヤシサプリの服用も効果的です。
次にできることは冷えをなるべく防ぎ、体を温めることです。
体が冷えると尿量が増える事は、医学的にも証明されています。
わたし自身、靴下は嫌いですが家の中でも履くようにしていますし、ホッカイロはお腹の辺りと腰辺りに貼っています。
また、男性の場合は射精を控えるべきです。
前立腺と尿意には深い関係があり、射精のしすぎは前立腺への悪影響も考えられるからです。
関係ないという意見もあると思いますが、全ては自分の心の声(直感)に従うことがベストだと思います。
そして、次に述べる内容は特に重要です。
あるときNHKの番組で頻尿の特集をやっていました。
取材を受けた男性は、10分で膀胱がいっぱいに感じるとの申告でした。
外出する際もトイレの場所を、常にチェックしてるような状態でした。
しかしそのときに紹介された克服方法は、
”トイレに行きたくなっても気合いでガマンする”といった方法です。
そんなことで?!と思うかもしれませんが、この方法は、けっこう改善効果が高いです。
「10分で90%満タンに感じていても20分我慢すれば感覚が80%になる」
という言葉が印象的でした。
挑戦するには勇気がいりますが、賭けてみる価値はあります。
高校生のときに家族に頻尿恐怖について相談したときの返答が、
「1時間はさすがに我慢できるだろ~」
というものでした。
ただ、こういう言葉を持ってしても精神的に不安定なときはいまだに尿意を感じます。
これは異常なことではないと認識する必要があります。
それこそ、心と体は繋がっているので、精神とが不安定なときは膀胱も安定しにくいことは当たり前のことでもあります。
ストレスは、体質の弱いところにでることは医学的にも証明されています。
それが、たまたま自分の場合は膀胱だったというだけなんです。
間違った認識を、長い年月をかけて訓練していくしかありません。
トイレのことを全く気にしていなかった中学時代に、行きたくなくてもしばらくトイレに行けない状況があったために「一応トイレ」をしたところなんともいえない膀胱の「違和感」があったことも事実です。
本来は、溜まっていないのにトイレに行く行為は不自然なこととして認識を深めていくしかありません。
ちなみに、芸能人のマツコ・デラックスも
「生まれてから100回ぐらいウンコ漏らした」
とテレビで言っていたので、もっとおおらかに生きていければなと思います。
がんばっても野となれ山となれ精神を持つことは難しい性格ですが、どんな行きたくても1時間は間隔を持つようにすれば少しずつ改善します。
補足として、尿漏れパッドを持参していればなんとかなるだろう精神を増強させる効果があります。
男性の場合の排尿時の体制ですが、立ちの姿勢か座りの姿勢か迷うと思います。
簡単に調べると、立ちの姿勢がいいとの意見が多いですが、有名な泌尿器科の先生は膀胱が疲れているときは座る姿勢での排尿を推奨されています。
自分自身としては、回数が多いときは膀胱に負担がかかっているので、基本座っての姿勢を継続していこうと思います。
参考サイト:高橋クリニックのブログ
また何件か泌尿器科に回ったけど、納得いく回答が得られなかったときには東京にある上記の“高橋クニリック”を受診してみるのはオススメです。
考察が他の泌尿器科の先生とは視点が違いますので、新たな発見があるかと思います。
私自身が受診した際は、他の泌尿器科医では見つからなかった結石や膀胱の筋肉の異常が見つかりました。
いまは薬を飲んでいるので、緊張しない場面では症状は安定しています。
まとめ
- 自律神経を整える
- カフェインなどの水分コントロール
- 身体を冷やさない
- 漢方薬を服用する、クランベリー、ノコギリヤシサプリを活用する
- 我慢していれば膀胱が伸び、容量が増えると再認識する
- 漏らしている人は一定数いるという事実から野となれ山となれ精神を少なくとも持つ
編集後記
頻尿をはじめとするトイレの悩みもすごく辛いものですし、悩みを打ち明けにくい症状です。
まず最初に病院に行き、病気になっていないか確認しましょう。
なにかしらの炎症が分かれば、根性論は逆効果ですし、長引かせないためにも早めの治療が肝心です。
この症状を克服すれば、QOL(生活の質)は改善されますので、改善したあとの生活を夢見ることは重要です。
検査をしても問題なければ、ガマンの練習をして膀胱に思い出させるしかありません。
身体は健康だったころの状態や感覚を覚えているものです。
尿意のガマンは辛いものですが、自由に行動できる日を夢みて一緒に改善を目指しましょう。
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