アルマジロウです。
今回は患者数も増加傾向にある精神疾患の一つ、
パニック障害について自分の経験談を元にまとめてみたいと思います。
パニック障害の症状(自分自身の場合)
初めてパニック障害の症状が出た時期は、
高校生だった16歳の頃でした。
当時、進学した地元の高校が思っていた生活と違い、
なかなか現実が受け入れることができなかったストレスと隣人関係のストレスから発症したと思われます。
当時の症状は、家のなかにいてもどこか逃げ出したくなるような強烈な感覚(ここにいたら殺される的な恐怖感)と動悸が頻繁に起きる感じでした。
学校でもフワフワしてる感じのめまいがして
「地球が丸くて3階建てだから斜めってる感じがするんだ」
と無理やり理由つけていました。
しばらく様子を見ていましたが、
予期不安も高いため、とりあえず隣街の精神科に行くことにしました。
ちなみに、精神科にかかる前は精神科や精神の病気を持ったへ人へ
偏見を持っていたうちの1人です。
母親に連れられて精神科へ。
しかし、病院ではいわゆる5分診療 でした。
診断は「パニック障害」とのことで薬を出しておきますとのこと。
詳しい状況を説明しようとすると、、、
「それはカウンセリングに相談してください」とそっけない対応で、
不信感が募るものでしたが、精神科自体が初めてのため「こんなもんか」と無理やり納得させていました。
その後に受けたカウンセリングでは、プライドを捨ててありのままを話しました。
「死にたい」という言葉を口にしても
「そう」
と話を聞くだけで、沈黙の時間がずっと続く。。。
合計時間は40分ぐらいだったが5分、10分の沈黙は当たり前で、苦痛な時間でした。
そういう状況でも何回かカウンセリングを受けました。
最後のほうには、「聞いてるだけでアドバイスもくれないんですか!」と怒って終わった記憶があります。
このことがきっかけで精神科、カウンセリングに対する不信感が植え付けられました。
幸い、初めての抗不安薬(コンスタン)が功を奏したのか次第に落ち着いてきました。
電車通学でなく、自転車通学という点もよかったと思います。
高校時代は予期不安や不身体の定愁訴が多く、パニック発作の症状は1,2回と数えるぐらいの回数でした。
家のなか不定期に逃げ出しくなる感覚という症状もありましたが、重症度は低かったと思われます。
その後、高校も卒業し、東京での生活を始めたころには「パニック障害」という症状に限定していえば忘れるぐらいになっていました。
東京でも2年のうち1、2回は精神科に薬をもらい、お守りとして常備しておく程度で薬を飲むということはなかったです。
東京でのラッシュ時の満員電車に2年間乗っていましたが、
症状はいっさい出ることなく、予期不安もなかったです。
26歳までごろまで通勤でバスや電車を利用しましたが、
満員電車に乗る頻度も多かったのにもかかわらず発症はありませんでした。
しかし、26歳ぐらいから名鉄を利用する頻度が多くなりました。
名鉄はトラブルによるダイヤのトラブルは多いほうです。
人身事故もよく発生します。
そして車内の混雑率が非常に高い時間に利用することが多く、
車内トラブルが重なったときに典型的なパニック発作が出ました。
症状は、強烈なめまい、動悸、尿意、腹痛、喉の異常な乾きと言葉にできない不安や焦燥感
が主な症状でした。
ちなみに満員電車というだけで、
フワフワした感じや腹痛は頻繁に起こっていました。
安定剤を飲んだりごまかしながらも、
28歳から32歳までの4年間なんとか通勤を続けてきました。
毎日が予期不安との闘いです。
精神不安定な時期の就寝前に、
「明日満員電車に乗る」と思うと手が汗がびっしょりになるという日もありました。
パニック障害への対応策
4年間の経験としては、体調が悪ければ悪いほど、予期不安が強烈になるということです。
逆に体調が万全な日は、絶対発作は起きないという妙な自信や起きてもなんとかなるという不思議な心の余裕がありました。
まさに心と体は繋がっているということです。
できることは、コントロールできることに意識を傾けるしかないということです。
- ストレスを溜めない
- 心の持ち方や考え方をプラスの方向へ意識する
- 通勤のちょっとした時間や休みの日に有酸素運動(早歩きなど)を行う
- 肩や首のコリを定期的に取り除く(マッサージなど)
- 睡眠はしっかりとる
- カフェインは極力摂らない
- 5分の題目
- 暴飲暴食をしない
- 漢方で整える
- 毎月1回神社に赴き、感謝を述べる
※題目・・・お経を唱えること(心の中で南無妙法蓮華経など)
発作が起きそうなときは、数を数えるということも思考を逸らすテクニックです。
数を数えることは「なにもおかしなことは起きてない」と認識することにも役立ちます。
電車に乗る際ですが、駅間が180秒かかる路線区間があったとします。
この区間中に数を数えます。
180秒数えてる間はなにもおかしなことは起きてないということです。←分かる人には分かると思います。
1秒単位で現実を確認する感覚です。
区切が1秒になることによって
よりいつもと違うことは起きてないよ!と体に言い聞かす効果です。
呼吸を整えるよりも、簡単に取り組みやすいです。
呼吸を整えるとなると、「呼吸を整えようとしているのに整わない!」と空回りしてしまうことを防ぎます。
不安感が強いときほど、呼吸を整えることは難しいものです。
また真面目な人ほど、治し方もマニュアル通りに進まないとパニックになってしまうものです。
ここで覚えておきたいのは、治し方も、マニュアル通りには進まないこともあるということです。
- 薬を飲んだのに「落ち着かない」
- 題目を上げても「収まらない」
- 呼吸を整えようとしても「過呼吸になる」
こういうケースもあるかもなと、認識しているだけでも違ってきます。
症状が治まるはずといわれている行動で治まらないと、
なぜなんだ、どうしよ、どうしよとなってしまいます。←分かる人には分かると思います
こういったケースも全てひっくるめての対応策は、
「執着を捨てる」
現段階でのアドバイスとしては、これしかありません。
- 倒れて周りの人に迷惑かけたくないという執着
- 変な人だなと白い目で見られたくないという執着
- パニック障害と対極の「生」への執着
「開き直ること」
しかし、これが難しいんですよね。。。
ちなみに、自分勝手や傍若無人の人でパニック障害の人に会ったことがありません。
やはり周りを気にし過ぎるということが原因の一つだと思うので、少しでも改善していけたらなと思います。
そしてアウトローのカリスマである瓜田純士さんをご存じでしょうか?
あれだけ強そうな人もなる病気なので、ちょっとしたことでもなるメジャーな病気と認識してもいいと思います。
瓜田純士さんもパニック障害と闘っていたと思うと、少し心強くないですか?(笑)
「一人じゃない」
「赤信号みんなで渡れば怖くない」
この記事を書いている僕も、よく電車に乗ります。
そのことを忘れないでくださいね
まとめ
- とにかく体に負担をかけないように、生活に気をかける。そして、適度な運動をする。すると、心もそれに伴って発作が起こりにくくなる
- 漢方は極力毎日飲む。体の調子が悪いとき、前向きな気持ちになりずらいときは素直に精神安定剤を服用する
- 電車内で発作が起きそうなときは、呼吸に集中し、静かに深く長くとるようにする。それでも意識が集中できないときは数を数える
- 発作が起きてしまいそうなとき、恥ずかしい思いをしたくない、迷惑をかけたくない、いいように見られたいという執着を捨てるという意識を持つ
- たまたま今は自分がなっているけど、誰がいつ症状が出るかも分からないという開き直り
- 一人じゃないという認識。芸能人も管理人自身も闘ってます
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