不安神経症歴の長かったアルマジロウです。
人間だれしも不安な部分というのは持っていると思いますが、
この不安神経症というのは明らかに病的な不安を感じます。
不安の対象物がある場合とない場合がありますが、不安の対象物がない場合も、
”気がおかしくなってしまうのではないか”
”自分という感じがなくなり、別のなにかに意識が乗っ取られのではないか”
こういった抑えようのない不安が常に続きます。
健康だったころの自分が上記の症状を聞くと、全く信じられないと思いますが、本当に上に挙げた精神状態になってしまうのです。
精神的な不安感と共に、めまいや吐き気、血の気の引くような身体的不調が起きています。
読者の方には、いま全く問題ない方もいるとは思いますがこのストレス社会では、誰がいつなってもおかしくありません。
今回は自分の体験談も踏まえて、対策等を共有したいと思います。
不安神経症の症状(自分自身の場合)
不安神経症に関しては、具体的に病名を医師から言われたわけではありませんが、一時期のあいだ普段の生活で異常なほどの不安をよく感じていました。
普通の人でいう感覚でいえば、いきなり拉致られて車に放り込まれるような感覚、なにもしないからと言われつつ首にナイフでも当てられているような感覚です。
例えもすごいですが、本当にこんな不安感が常にありました。
家の中という95%以上安全な場所にもかかわらず、精神面の最悪な状況と身体反応としても緊張してるような症状です。
・頭が真っ白に近い状態になる
・手汗がにじむ
・足がすくむような感じ
・頭に血が上りのぼせるような感覚
・眼精疲労を感じ「失明してしまう」かもしれないという最悪な状況ばかり駆け巡る
それと同時に、不安感が大きくなりすぎて気がおかしくなってコントロールできなくなるのではないかという恐怖の感情です。
調子により程度は異なりますが、基本的に毎日上記のような心身状態だった時期もあります。
不安神経症の対応策
結論としては、日常生活の積み重ねが大きいという結論になります。
当たり前だとの意見があると思いますが、基本がなにより重要です。
それは、可能な限り規則正しく、健康的に過ごし、マイナートランキライザー(精神安定剤)の服用を減らすということになります。
魔法の対応策があるとしたら、心から信じたお経や言霊の力を利用したマントラぐらいですが、唯物論者には実践が難しいと思います。
一番大事なことは、
普段の日常生活を可能な限りストレスを溜めないようにして食べるもの、姿勢、呼吸を意識し首や肩のコリを定期的にとり除く生活を送ることが要です。
そして、20分前後の運動です。
可能な限りがポイントです。
無理に意識しすぎるとそれがストレスになり、強迫観念に発展するケースもあるからです。
普段の生活を健康的に過ごしたとしても、どうしても不安に駆られる日もあると思います。
対象物がはっきりしなくて、漠然とした不安が続くようでしたら黄色信号で注意が必要です。
信心深い方で、お経の効果を信じ、題目を唱えようとしたり、呼吸を整えようとしても強烈な不快な身体症状が先だってしまい無理な場合があります。
そういうときは、精神安定剤に頼るしかありません。
しかし、個人的な意見としては抗不安薬などは減薬を意識して生活するのがいいかと思います。
理由としては、身体が抗不安薬が入っていることに慣れてしまい、効きづらくなってきた過去の経験があるからです。
※基本は、心療内科や精神科の先生に相談して減薬してください
それと同時に、強烈な不安な心中のなかでも可能な限り呼吸を整え「たいしたことない」、「大丈夫だ」などのプラスの言葉を発するようにします。
薬からの脱却を目指している方も多いと思いますが、パニック障害の前兆のような症状、不安や恐怖感で何も手につかないときは潔く活用すべきです。
わたし自身も精神安定剤については極力飲まないように普段から意識していますが、上記のような症状のときはデパス0.5mもしくは1mを飲んでいます。
今ではひどい症状はなくなりましたが、半年に1回ぐらいのペースで外出時パニック発作のような症状が出ています。
トラウマになりそうなぐらいの精神症状のときは精神安定剤に頼りましょう。
自分の経験として無理に薬を脱却しようと試みてパニック発作が起き、外出がトラウマになり予期不安が増大してしまったケースもあるからです。
大事なことは「成功体験を積むこと」です。
逆をいえば暴露療法に挑戦して、めまいや吐き気、腹痛や尿意などの強烈な身体症状を伴う失敗経験によるトラウマができてしまうのでは逆効果です。
わたし自身は逆効果のタイプでした。
もし暴露療法に挑戦するときは、心身ともに万全な体調のときが鉄則です。
精神安定剤も普段から飲んでいると耐性がついてしまい、こういう非常事態の際に効き目が弱まってしまいます。
そういった意味でも、もしものときのために普段から精神安定剤の使用は極力控えることをお勧めします。
では、不安や恐怖の感情に侵されやすい心身状態でどのように薬なしで過ごすのか。
皮肉なことに真面目な人や優しい人ほど、こういった心身状態になりやすいことが実情です。
そこで、あなたが今まで出会った人の中で一番図々しく神経が太い人を思い浮かべてみて下さい。
優しい自分のほうが辛い思いをしていると思うと、悔しい気持ちもあると思います。
その感情をうまく利用して、怒りにも似た開き直りを開花させて活用する方法もあります。
いままで生きてきて、人生はどんな状況でも開き直ることができるかテストされているとも思いますし、
「もっと我慢せずに自分本位で生きていいんだよ」という
スピリチュアルメッセージとも受け取ることができます。
「考えるな、感じろ」は僕の好きな言葉ですが、症状が出てあれこれマイナスなことがうずまくなか耳を澄ましたり呼吸を感じるように意識を逸らし「いまこの瞬間に」意識を持っていくことが重要だと思っています。
また、感謝のの念を持つことは、不安とは真逆である心に安心を与えるという作用があります。
そして、実践が難しいのですが、不安というのは過去や未来に頭がいっているため起こる症状です。
不安の正体の種明かしのようですが、この現在の瞬間について悩むということはできないはずです。
ですので、なるべくこの一瞬を生きるよう意識すれば、不安に駆られることも格段に少なくなるはずです。
代表的な応急処置は深呼吸、マインドフルネスが基本になります。
ただ、これがとても難しいものです。
特に不安感や焦燥感がひどいときは、特に難しいとは思います。
そこで裏ワザ的ですが、
左手を意識して使うと少し意識をこの現在に向けることができます。
人間の脳の役割として、右脳と左脳でそれぞれ役割が分かれています。
右脳は直観的な役割を果たし、左脳は理論的な役割を果たします。
理論的に解釈し結論を下すには、どうしても過去や未来に目を向ける必要があります。
ですので、左脳派の人は悩みやすい傾向にあります。
逆に、右脳派の人は直観的で悩みにくい傾向のようです。
そして、そこを活用します。
ポイントは、右脳が司るのは左半身ということです。
ですので、歯を磨くときやリモコンを持つときなどのちょっとした行為を左手で行う癖をつけるのです。
そうすれば、右脳が刺激され直観的になりやすくなり瞬間瞬間を生きやすくなるということに繋がります。
まとめ
・普段から身体、心の両面からメンテナンスをしておく(※一番重要)
・精神安定剤をうまく活用する
・お経や「南無妙法蓮華経」、「南無阿弥陀仏」を唱えることは有効であることを信じる
・信じるためには仏教に対する学(勉強)を行う
・お世話になった人へ感謝の念を送る
・いまこの一瞬を生きる
・あえて左手を使い、右脳を活性化させる
編集後記
不安という感情は、とても不快で、なるべく取り除きたい感情の一つです。
ただ不安というのは、病的な不安でなければ健康な人でも感じるもので無くなることは基本ないものです。
最近の自分自身は、漠然とした不安に陥ったときに、あえてその感情を楽しんでやろうと最近は思うように意識しています。
無理に排除せず、その不安感情も受け入れる”ありのまま”を受け入れることが理想ですね。
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