抗不安薬に助けられ、抗不安薬に打ちのめされたアルマジロウです。
ベンゾジアゼピン系に代表されるリーゼやデパスといった薬をご存じでしょうか。
内科などでも簡単に処方される薬です。
処方される際に「用法用量を守れば長期的な服用も問題ない」と医師に案内されますが、
僕の経験上、“長期的な服用による悪影響は必ずある”と断言できます。
自分自身の場合、期間も長すぎたのも問題でしたが随分と後遺症に苦しみました。
そのことについて記載していきたいと思います。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬の断薬を決断した経緯
私自身のケースとして、抗不安薬に頼ってきた期間はとても長くなっていました。
最初のきっかけは本当に些細なことです。
不定愁訴のオンパレード、満員電車通勤によるパニック発作の発症から心療内科に行き、処方されたことがきっかけです。
それからベンゾジアゼピン系の薬は、種類を変えつつも何種類か経験しました(苦笑)
- デパス
- リーゼ
- ワイパックス
- ソラナックス(コンスタン)
- メイラックス
etc.
薬の名前や効果については、かなり知識が増えました(苦笑)
合計すると6年ぐらいは飲んでいます。抗不安薬はとても頼れる薬である事は間違いありません。
しかし、飲み続けていると次第に薬を飲まずにできていたことがいつしか薬を飲まないとできないようになってしまいました。
例えば、仕事のときしか飲んでいなかった生活が休みの日も飲まないとソワソワした焦燥感を感じたりする日が多くなってきたなどです。
家にいるときは大丈夫なんですが、外出時に限って薬を飲まないと典型的な症状が出るような日が多くなってきました。
- 自分でもわかるくらいの急な筋肉の緊張(肩など)
- 腸が激しく動く感じと腹痛
- フワフワ浮いてる感じのめまい
- 口や喉の異常な乾き
- 脈が速い感じ
また薬が切れたときに、離脱症状とも思われる頭の中が整理されない状況、イライラの増加、それに伴う頭の中の暴言が目立つようになってきたことも事実です。
そして、抗不安薬を飲むとすぐさま落ち着くといった感じです。
やはり調べていくとベンゾジアゼピン依存症と思われる症状に苦しんでいる人が多いということです。
体験談を読んでいると、用法用量を守っている方も多いようでした。
いつしか僕自身も身体が薬に対する耐性がつき、いざというとき(パニック発作時など)に薬が効かなくなっていました。
パニック発作や大きな焦燥感のときに薬が効かないというのは相当きついです。
そんな状況が続き、断薬を踏み切るきっかけとなりました。
断薬のための具体的な対策
具体的な対策ですが、まず心身の状態を可能な限り良好に保つ努力をしました。
過去の記事にも何回か書きましたが、心身の状態をベストに保つということが心の安定につながっていきます。
- 暴飲暴食をしない
- 睡眠を可能な限りしっかりとる
- 首のコリや肩のコリを定期的に取り除く
- 適度な運動をする
- ドグマチール、サプリメントを適宜利用する
- 題目に加えて、「般若心経」も読むようにした
などです。
それに合わせて、漢方やサプリメントを摂取するなども行い、身体の状態をベストに保つよう努力します。
もちろん日々生きていれば、いろいろなことが起こりストレスが溜まったり動揺したりする出来事も起こります。
その出来事については自分の力ではコントロールできないことなので、事実の受け取り方や自分の意志でコントロールできることに全力を注ぎます。そして、休みの日は基本的にリーゼ、デパス(ベンゾジアゼピン)である薬を飲まないと言うルールを決めました。
もし強烈な不安感があるときは一番弱く副作用の少ない抗うつ薬である「ドグマチール」で代用することにします。
薬飲んでたら意味ないというお声もありそうですが、今回の目的としては、身体からベンゾジアゼピンの成分を抜け出させるというを一番の目的とします。
しかし、もちろん緊急性を要するパニック発作が起きたときにはリーゼ、デパス、ソラナックスなどの抗不安薬(ベンゾジアゼピン)を飲むというルールです。
そして、「南無妙法蓮華経」に加えて、仏教界で精神安定に絶大な効力を発揮することで有名な「般若心経」も加えて朝の時間に唱えることにしました。
時間にして5分程度ですが、この行いもやはり効果があったと思います。
このことについての詳細、は別枠の記事に紹介します。
実際行ってみた感想
正直、思っていたよりが大変でした。
自分の身体が、それに頼るように適用してしまったんだなと改めて実感させられました。
もう少し飲まなくても、大丈夫そう、でも飲みたいといった状況が何度も襲いました。
しかし、3日、1週間と日にちが経つにつれ、やはり頭の中の整理がしやすくなりましたし、頭の中の暴走や暴言が減ってきたのは実感できます。
ただ今のところの実感としては、それ以上でも以下でもありません。
薬をやめたから、「気分が毎日サイコーーー!」ということも、もちろんありません(笑)。
そして、これから減薬、断薬をお考えの方への注意事項として極端な考え方はオススメしません。
そして、精神科医の方は、急な断薬や減薬を推奨していません。
そのため精神安定剤は、なにがなんでも絶対服用してはいけないものでもありません。
インターネット上には、ベンゾジアゼピン系の薬により依存症になってしまった等の情報がありますが、すごい危険なものなら薬の認可が下りなかったはずです。
※いまになって国は抗不安薬の大量処方を見直しにやっと動き出しています。
抗不安薬には頭のなかでグルグル渦巻くあらゆる感情から脳を休ませる効果があります。
薬をやめることにより症状がぶり返すようであれば、まだ精神が正常に戻っていないと精神科医の方は判断します。
離脱症状による不快な症状のケースは少ないと言う見解です。
つまり、薬をやめることにより症状が出ると言う事は、うつ病や不安神経症などの疾患が寛解していないと判断します。
あくまでも無理なく可能な限りがポイントなのではないでしょうか。
ほぼ脱却することに成功した
今では基本的に薬を服用することは、ほとんどありません。
歯医者や美容院に行くときに、半錠に割って服用するぐらいです。
少しずつ体を慣らしていった結果、日々の生活の改善を並行してやっていた結果でもあります。
服用をやめてから耳の聞こえが良くなった気がします。
他に服用を減らしてからのメリットとしては、
- 度胸が前よりついた
- 不安を感じる頻度が減った
- 頭が少し、クリアーになり整理しやすくなった
- 頭のなかのおしゃべり、ごちゃごちゃした感じ、イライラ、暴言が減った
今までの教訓を得て、薬は服用することを習慣にならないようにうまく付き合っていきたいと思います。
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