読者の方の中には、コロナの影響で失業されてる方や求人の多い介護職を検討されてる方もいるかもしれません。
今回は僕自身の経験を交えて、未経験で入った介護の仕事について2部構成で語りたいと思います。
前半は介護初任者研修の受講をメインにしていきたいと思います。
では本題に入っていきたいと思います。
目次
介護職の求人は不景気でもコロナ渦中のなかでも増加傾向にある
少子高齢化社会もあり、介護職の求人数はとても多いです。
求人数の目安を図る1つの指標として有効求人倍率があります。
ハローワークに申し込まれた求人数を求職者で割った値を表したものです。
企業からの求人は5人しかないのに、仕事を求めている人が10人いる場合の求人倍率は、
5÷10=0.5倍になります。
求人倍率は、仕事を求める人が多くて1倍に満たないと、仕事が見つけにくいということを示しますが、
企業の求人が多くて1倍を超えて、高くなればなるほど仕事が見つけやすい状態をです。
2020年8月19日に、厚労省の発表で2019年の施設介護員は4.31倍、ヘルパーは15.03倍だったと発表しました。
仕事を探すヘルパー1人に対して、15人分以上の求人がきていることを意味しています。
コロナで求人は2019年に比べると減少したそうですが、依然として求人数は多いです。
施設は職員の獲得に苦労しているという話もよく聞きます。
介護職を目指すなら事前に介護初任者研修の受講がオススメ
介護は無資格でも働けるか疑問に思ってる方も多いと思います。
「介護福祉士」という資格の名前は皆さん一度は耳にしたことあるのではないでしょうか。
介護福祉士のほかにも介護初任者研修や介護実務者研修といった名前の資格があります。
介護初任者研修は一昔前のヘルパー2級に該当する資格で、介護実務者研修はヘルパー1級に該当します。
無資格でも介護職に就くことはできますが、介護初任者研修の資格があるとより条件のいいところを選ぶことができます。
やはり長い間勤めたり、人生の割合を大きく占める仕事はじっくり慎重に選びたいですよね。
また介護職員初任者研修を持っていると仕事の飲み込み具合も早く、無資格よりも職場で重宝されることが多いです。
そして、無資格で入社した場合もいづれ資格を取ることを勧められることが多い傾向にあります。
そういった場合は働きながら勉強しなくてはなりません。
働きながら資格取得は負担が大きいことが予想されます。
8時間働いて通勤を終えると自由な時間は限られます。
残業すれば尚更時間は限られます。
また事前に介護初任者研修で実際に介護を学ぶことで、
本当に自分が介護をやりたいのか道筋も見えやすいメリットがあります。
介護初任者研修を取得するには?!
介護初任者研修の資格を取るルートですが、
・公共職業訓練
・直接運営している学校に申し込み
・通信講座の併用(通信講座だけで資格取得することはできない)
の3パターンが基本になります。
公共職業訓練は無料ですが、運営している学校に直接申し込む場合には受講料には開きがあります。
学校に直接申し込みですと高いところだと10万円以上、安いところだと6万円程度とかなりの差があります。
ここまで金額が違うと授業内容や取れる資格に差があるのではと不安になるかもしれません。
この料金の違いは、振替授業の融通や教室の立地、運営会社ならではの特典(施設を運営してるかなど)で変わってきます。
介護職員初任者研修を開講するには、厚生労働省の厳しい基準をクリアしなければなりません。
そのため、安い講座でも途中で学校がなくなってしまったり、修了できないようなトラブルは起きにくいと考えられます。
また、指定されたカリキュラムに沿って授業が行われるので、内容が大きく異なるという心配もありません。
そして、通信講座だけで資格を希望される方も多いと思いますが、実技試験があるのでやはり直接学校にいく必要があります。
通信講座では10項目の130時間となっていて、通信課程による学習時間は上限40.5時間と決められています。
現状ではどの学校も”通信と通学”の講座として運営しています。
もちろん公共職業訓練は学科も実技も通学して学びます。
タイミングがあえば公共職業訓練がオススメ
やはり無料で資格講座を受けれるので、ハローワークの公共職業訓練での受講はオススメです。
まずはハローワークに公共職業訓練の一覧が冊子があります。
これをもっての職業訓練相談窓口に出向きます。
介護職に就きたい熱意を伝えれば申し込み用紙がもらえますので、必要事項を記入します。
そして、試験日程まで待ちましょう。
タイミングにもよりますが、お役所仕事なので試験日までの期間、合格発表とある程度期間を要します。
事前に日にちがかかるということを認識しておきましょう。
訓練校にもよりますが、当日は作文と面談とくじ引きがあります。
作文では「どのような介護士になりたいか」などお題は学校によると思いますが、事前に想定して対策をとっておきましょう。
面談は公共職業訓練なので、就職する熱意を一番に見ています。
面談時間は約15分ほどです。
私の場合は、面接官が2人の個人面談でした。
就職する熱意をしっかり伝えましょう。
クジ引きはやはり定員が決まってるので、応募者の多い場合など学校によってはクジ引きを実施しているところが多いようです。
私が受講したタイミングは、20人定員のなかに30人ほど応募がありました。
時期によっては、もっと倍率が高い時期もあるようです。
実際の学校生活はガチャの要素もある
無事に合格した場合は、学校生活が始まります。
中学や高校に近い形の授業を行いますので、苦手な方は苦手かもしれません。
また隣に座る人やクラスの雰囲気はガチャの要素もあります。
なかには気が合わない人もいます。
途中で公共職業訓練を辞めてしまう人も珍しいことではないようです。
そして、入校した月から就職についての意気込みを面談する学校が多いと聞きます。
自分のペースで就職活動したり、人間関係のしがらみを避けたい方は公共職業訓練を利用せず直接運営学校に申し込むというの視野に入れておくといいかもしれません。
介護初任者研修の検定試験
実技試験に関して項目授業が終わるごとに検定試験を行います。
もし実技がうまくできず、不合格だとしても基本的に学校に残って再試験を行うことができます。
学科に関しては、公共職業訓練も終盤あたりに修了試験というものを行います。
学科試験の総まとめのようなテストです。
7割以上で合格ラインとされているようです。
学校では対策テストや事前問題集も行うので、難易度はそれほど高くありません。
また入校してから教科書の項目が終わるごとにテストをしたり、ある期間ごとに理解度テストも実施し、
項目毎に理解不足の箇所は追試も行うので理解は進んでいることが多いです。
私のクラスは全員合格でした。
訓練卒業の日に資格証が手渡されます。
もっと気楽にいきたい場合は通信講座や直接学校に申しこもう
新しい出会いがあるのが学校生活ですが、良い面と悪い面があります。
良い面としては、
- 費用がテキスト代以外かからないこと
- 新しい出会いにより友達ができる可能性があるということ
- 就職活動のアドバイスや面接対策をしてくれるということ
悪い面としては、
- 入校までに長い期間要する場合が多いということ
- 煩わしい人間関係があること
- 早期就職のプレッシャーをかけられる
ことです。
私も対人関係が得意でないのでクラスのある人に無視されたりしましたし、学校側が早期就職のプレッシャーをかけてくるは正直イヤでした。
そしてトイレも自由に行ける雰囲気ではないので、頻尿や過敏性腸症候群の方はあまりオススメとはいえません。
まとめ
介護職は求人が多く、日本全体が不景気でも仕事に就ける可能性が非常に高いです。
ただ介護職は給料面で他業種に比べて低い傾向にありますので、その穴埋めのために資格を取ることでより条件のいいところに就職できる可能性が高まります。
もしタイミングが合えば、公共職業訓練での介護初任者研修の受講がオススメです。
人間関係の心配や自由にトイレに行けないなどのシガラミを気にする方は通信講座などの併用を視野に入れて、学校を選ぶことがいいと思います。
次回は実際に介護職で働いた僕の体験談を載せていきたいと思います。
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